2009年11月24日火曜日

「がん」半分自分で半分エイリアン。

11月23日(月祝)

勤労感謝の日であり、私たち夫婦の結婚記念日でもある。
家族の誕生日と私は呼んでいる。

その日の夜に、NHKスペシャル『立花隆がんの謎に挑む』を観た。

私の頭にいつもこびりついて離れない怪物『がん』。

この日、この番組を観て、つくづく思った。
「がん」は怪物なんかじゃない。
「がん」はそのひとの細胞であり、そのひとそのもの。
死に至らしめる細胞であっても、免疫細胞はそうとは認識していないらしい。

ここ数年、「がん」について考えさせられる機会がどんどん増えてくる。
その都度、「がん」とは何かと考えさせられる。

私が「がん」だと告知を受けた場合、どうするか、私はだいたい決めている。
こういう場合はこうする、こういう場合にならこうすると。
それはきっと、「がん」でこの世を去った父の最期を看取ることが出来たから。
そのときの心残りがいくつもあるからだろう。
しかし、自分の愛する人が「がん」になったとき、
自分はどう話すのだろうか、話せるだろうか。

幸い、この日は夫婦でこの番組を観ることができた。
結婚記念日にふさわしい番組だったかどうかはわからないが、
お互い緩和ケアしようという話になったことは良かったと言える。

立花隆さんの締めの言葉をここに残し、
機会あるごとに噛み締めたい。

『ひとは死ぬ直前まで生きる力を持っている、だから死ぬまでしっかり生きよう』

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