2009年9月14日月曜日

議会選出の監査委員の意義

大磯町議会のことを書くのはとても久しぶり。
これまでにもいろいろと事件?があったけれど、
毎日新聞に大磯町議会の記事が載るのは、大事件?

大磯町議会:監査委員不在と決算認定見送り /神奈川

 大磯町議会は10日の本会議で、予定されていた08年度決算の審議をせずに散会し、決算認定を見送った。町議会選出の町監査委員が選任されていないことなどを理由に三沢龍夫議員が散会の動議を出し、7対6の賛成多数で可決されたため。

 地方自治法によると、決算認定を受けていなければ、次年度の予算案策定作業が出来ない。このまま認定されなければ、新年度予算の策定が遅れる可能性もある。

 町監査委員の定数は2人だが、町議会選出の委員を巡っては三好正則町長と町議会側で調整がつかず不在のままになっている。町は監査委員が1人の場合は監査委員の合議は必要ないため、今回の動議には正当性はないとしている。【渡辺明博】

毎日新聞 2009年9月11日 地方版


こちらは「タウンニュース」の記事 以下引用


決算認定の審議を拒否
大磯町議会

 9月9日に行われた、大磯町議会定例会本会議で町は、平成20年度決算の認定議案を上程しようとしたが同決算認定の審議を拒否する動議が提出され、賛成 多数で可決し同決算認定の審議が見送られる事態となった。議会選出の監査委員が選任されておらず、代表監査委員との合議による決算審査意見書となっていな いことが理由。

  本来、町の監査委員は、識見者1名と議会選任1名の定数2名となっている。しかし、議会選出の監査委員がまだ決まっていなかった。そのため、三澤龍夫議員 は、代表監査委員との合議による決算審査意見書となっていないということから決算認定の審議を拒否する動議を提出し7対6の賛成多数でこれが可決された。

 町は「在職する監査委員が1人しかいないときは、合議を必要としないため法の解釈上今回提出された決算審査意見書は有効と認められる。今回の動議に正当性はない」としている。

なぜ、議員から選任する監査委員が不在なのか

 議員から選任する監査委員は、議会と町との間で慣例で議会に推薦を依頼し、推薦された議員を町長が提案することになっている(提案権は町長にある)。

  前任者の退職を受け、町は7月の議会臨時会で後任の議員の人選を議会に依頼した。議会が推薦した渡辺順子議員は、4月の議会臨時会で「約束を履行せず、そ の言葉が信用できなくなった人物にこれ以上大磯町行政を託すことはできない」として、三好町長の不信任決議案を提出した本人。「監査委員は常に公正不偏の 態度を保持して監査をしなければならない」という監査委員の服務規程からも町長は同議員を選任することはできないと判断し、あらためて議長に再考を依頼し ていたが、委員が決まらないまま9月議会を迎えていた。

引用終わり

日付が異なっているけれど、9月10日じゃなかったかな?間違っていたらごめんなさい。

これら記事によれば(ほんとのことは、議会議事録や議会議事DVDを見ないとわからないことが多々あるのだが)監査委員が選任さ れていないことなどを理由に決算認定を見送ったとあるが、私が在職していた平成16年度に、議選の監査委員を町長が罷免し、議会も同意し、決算審査は代表 監査ひとりの意見書に基づいて行ったことがある。
まさに、そのときの町長が、動議を出した三澤議員である。
端から見れば、権力抗争(大げさ)か?というかんじだろう。
16年度のときには決算審査ができて、今回はできないというのは筋が通らない。
これはきっと動議に賛成された議員の方もおわかりのはず。
ではなぜ決算審査をしないのだろうか。

監査委員を選任しないから決算審査をしないのではなく、
町長に対して不信任だからしないのではないだろうか?
町長に対して不信任決議案を提出した渡辺議員を監査委員に選任できないという町長の理屈は、心情的には理解できても、制度がそうなっていないならば、その制度を改める話し合いを持ちかけたのだろうか。現段階では議会推薦で決まった監査委員なのだから、粛々と受け入れるべきではないか。前三澤町長は受け入れた。その結果、罷免するという事態になってしまったが、それは町民の不利益だっただろうか。当時の議会選出監査委員に対して、監査委員として一部ふさわしい行動ではなかったとして私は罷免に賛成したが、功績はいくつかあったと思っている。生涯学習館補助金の不適正流用を発見できたことは彼の大きな功績であった。議会選出の監査委員とは、きっとそうあるべきなのだと思う。そうなっていないから、政令市などは外部監査制度を取り入れなければならなくなったのだと思う。議会選出の監査委員が本来の役割を果たせるのであれば、外部監査もいらないんじゃないか。もし首長が正々堂々事務の執行にあたっていると胸を張れるのであれば、どんな監査委員が来ようともビクビクすることはない。

決算の審査をするかどうかについては、たとえ不信任だと思える町長であったとしても、私は粛々と決算審査をして、その結果、不認定とすれば良いのではないかと思うが。

これはあくまで外野の私の意見であり、動議に賛成された議員の方から話を聞いたわけでもないし、これまでの議論だって、大磯町HPに載っている議事録を読んだだけの情報からしか得ていない。
誰を擁護するというたぐいのものでもない。

ただ、新聞記事としてこうして載っているだけでは、判断材料が足りないので、私の拙い経験に基づいた意見を書かせていただいているに過ぎない。

ご判断いただくのは、ひとりひとりの町民の方々である。

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